作成日:2023/10/24 更新日:2023/10/30
基礎知識 / ヘルスケア業界ウォッチ
健康・医療の変革のカギになる?PHRデータとは
(難易度★☆☆)
こんにちは。DeSCヘルスケア 広報担当の小池です。
今回は、最近ニュースでも目にする機会が増えた「PHRデータ」について、簡単な解説と活用事例を紹介します。
健康・医療の変革のカギになる?PHRデータとは
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健康・医療の変革のカギになる?PHRデータとは
PHRデータとは?
PHRとは、Personal Health Record(パーソナルヘルスレコード)の略で、体重、歩数、血圧など、個人のライフログを記録したデータのことです。
これがEMR(Electric Medical Record)と呼ばれる電子カルテの情報や、EHR(Electric Health Record)と呼ばれるレセプト、健診データなど、病院や調剤薬局、保険者にて記録される情報と組み合わせることで様々な場面で活用が期待できます。
なぜ、健康・医療データの活用が注目されているのか?
健診結果や治療記録などの情報は病院ごとに形式が異なり、これまでは情報が統合されていませんでした。
たとえば健診結果は健康保険組合ごとに管理し、治療記録は病院ごと。さらに日々の血圧・体温・歩数などのデータは個人のアプリやデジタルデバイスなどで管理しているため、情報がバラバラに管理されている状態です。
しかし、電子カルテやウェアラブルデバイスなどの普及により情報を電子データで管理しやすくなったことから、これらの情報を一箇所に統合する動きが加速しています。
統合したデータをスマートフォンなどで医療者や本人が直接確認することができれば、治療や健康維持への活用が期待できます。
(引用)厚生労働省:PHRの全体像
国としても、データの統合について前向きに検討されています。 自治体などが管理している保健医療情報を統合しやすくなる他、今後はマイナポータルと連携することにより、情報の統合や活用がより進展する可能性があります。
健康・医療データの活用例
では、統合されたデータは、具体的にどのように活用できるのでしょうか。
データの活用方法として以下のような例があります。
群馬県前橋市:妊娠・出産・子育て支援
群馬県前橋市では、2016年度から2018年度まで、「妊娠・出産・子育て支援PHRモデル」に取り組んでいました。
本人の同意・認証によりマイナンバーカードを使って、妊娠・出産・子育てに関するデータを集約して活用する取り組みです。
既存のお薬手帳と認証連携することでデータ共有できるほか、子どもの問診情報を研究期間がデータ分析することで、成育状況に応じた情報を提供したり、個別の医療データを活用することで万が一の緊急搬送時に活かせるようにしました。
現在もマイナンバーカードと情報連携できるアプリを活用し、乳幼児健診の結果や予防接種のスケジュールを確認できるようになっています。
大阪府阪南市: 糖尿病重症化予防対策として活用
大阪府阪南市では、市内勤務の2型糖尿病患者を対象に重症化予防プログラムが行われました。
糖尿病の発症および重症化予防には生活習慣の改善が重要ですが、自治体や保健センターの職員、医療従事者が一人ひとりを指導するには人的資源の限界があります。
そこで、健康管理アプリとオンライン保健指導、宅配糖尿病食の提供を組み合わせる施策が行われました。
血液を採取した後、アプリを活用し情報連携しながら管理栄養士とのオンライン面談、チャットを通じて生活習慣改善をアドバイスが行われます。その間1日1食の宅配糖尿病食を提供することで、生活習慣改善を推進します。 そして3か月後、再度血液を採取した結果を本人に通知します。
このプログラムを行った結果、プログラム参加者全員が目標のHbA1c値に達し、合併症高リスク者を0にすることができました。
データの活用で、未来の健康に貢献
このように、バラバラに管理されていた医療・健康情報を統合することで大きなメリットがあります。
また、データが統合されることにより、ヘルスビッグデータとして疾患の研究などへの利活用も期待できます。
DeSCヘルスケアでは、ヘルスケアエンターテインメントアプリ「kencom」を通じ、健診データ、レセプトデータ他、歩数などのライフログやライフスタイルアンケートなどを収集し、安全に利活用可能な形で提供しています。 データの活用方法などについてご興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。




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